お米とお金のリアルな話…(前編)
通福生 通算15号
お米とお金のリアルな話…(前編)
皆さんこんにちは。八王子高原屋の澤井です。
今回は稲作の裏事情を。
八王子市高月地区は東京随一の米どころです。
おおよそ30haの水田がありますが、これだけまとまった水田地帯は、東京では他に見れなくなりました。
しかし、この水田地帯を維持するのは容易ではありません。
まずは収支から見た稲作の事情をお話しましょう。
お米の場合、反収※は、およそ12~13万円です。
うちは、高月清流米という販売ルートがあるので恵まれているほうです。
対して栽培コストは、1反あたり約13・5万円です。内訳は肥料・種籾・農薬・燃料費約5.1万円。
コンバイン・トラクター・籾摺り機など機械償却費8.4万円。
つまり収支を差し引くとトントンかやや赤字になってしまいます。 (次号へ続く)
※反収とは農作物1反(1000㎡・約300坪)あたりの売上を言います。