ランチタイムに媚びない中華屋
孤豚のグルメ 2019年4月
「なんだかとっても腹が減った…」
Bohスタッフが各地で食べたグルメをご報告
昔ながらの中華屋。あれから数十年。
子供の頃に食べに来た、あの頃と変わらない味、
そして変わらない笑顔で出迎えてくれる、主人とおかみさん…。

だと、想像する(笑)

店先のガラスケースに並ぶ食品サンプルも、かなりキていた。年季が相当入っている。年季マシマシである。
今回は福生市役所近隣のそんな「中華料理 大陸」に初めて入ってみた。
「らーしゃーせー」
と、薄暗い店内から独特な言い回しで出迎えてくれたのはおかみさんだ。
訪問したのがランチタイムのため、お客も結構入っていた。
「…キクラゲと卵の炒めがある!」
なんと、前回東京亭(とんきんてい)で紹介した、筆者がどっぷりとはまったキクラゲと卵の炒めがあったのだ。
これは頼むしかない…! そんな思いで飛びつくように注文した。
ランチタイムではあるが、ランチメニューは一切なく、媚びない昔ながらのスタイルも愛せる。

そんな風に思っているとキター!である。
ちなみに正式名称は「キクラゲと卵の炒め」ではなく、「木クラゲ卵肉」である。ネーミングも昭和哀の愁が漂っていた。
早速、食べる。南京亭よりも木クラゲの比率が多く、ネギも多めに入っている。
そして、金額的にも南京亭より100円安い800円だ(木クラゲ600円+ライス200円)。
木クラゲのしっかりした心地よい歯ごたえと、ふわふわした卵、そしてしっかりした味付けで、口の中で一体感が広がった。
完成されたパフォーマンス。これはうまい。
そして筆者の悪癖で、途中からラー油をかける。辛味が好きなのだ。
最後にスープを飲み干す。
チャーハン等を頼んだときについてくる、あのスープだ。
前世から飲んでいるかのような錯覚を覚える安定の懐かしの味だ。
ごちそうさまでした。また、食べに来よう。
(今月の孤豚:島)